☆最近の読書85 『仕組まれたアメリカ解体の真実 そして道連れになる日本』 <ベンジャミン・フルフォード/著>

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32270630.JPG著者/訳者名 ベンジャミン・フルフォード/著
出版社名 青春出版社 (ISBN:978-4-413-03720-4)
発行年月 2009年07月
サイズ 208P 20cm
価格 1,575円(税込)

 ベンジャミン・フルフォードの本を読むのは、この本で2冊目です。題名がいかにもおどろおどろしいものですが、読んでみみれば、真っ当な本だと思います。

 ちょうど1年前頃、バラク・オバマが大統領に当選したのではないだろうか。フレッシュなリーダーとして登場したわけだけど、結局のところ、どうなのだろう? めざましい活躍はしていないように思う。アメリカの陸軍基地で軍医が銃を乱射した事件があった。この犯人も、ある意味犠牲者だ。イラクやアフガニスタンでの軍事行動がいっこうに止む気配がない。思い切って手を引く手だってあったと思うのだけど、それをオバマはやらなかった。やはり、従来の政治状況を踏襲しているとしか思えない。「チェンジ」は、やはりなかったと言えるのじゃなかろうか。

 アメリカ大統領がどのようにして作られていくのかをこの本は書かれている。外交問題評議会(CFR)を中心に、ある一部の勢力によって選抜された人物が、大統領になっていく。一応、形式的には、アメリカ国民の選挙によって選ばれたかたちは取っているものの、結局は、有力者の意志が働いているというわけだ。草の根で膨大な選挙資金を集めた、といわれているが、集めたのは選挙資金の4分の1であって、残りの4分の3は、有力者から集めている。報道で言われているのは、偏った情報である。そのことが詳しく書かれている。

 オバマが「イスラエル国家の建設は正当なことです」(P46)と語ったと書かれている。これも従来の大統領と大してかわりはありません。

 ゴールドマンサックス系(ガイトナー)の人物を財務長官に据え、ブッシュ政権時代のゲイツを留任させて国防長官に据え、また親イスラエル派のタカ派であるヒラリー・クリントンを国務長官にしているようじゃあ、金融政策も外交政策も「チェンジ」はあり得ない!

 倒産しかかった大企業や金融機関に彼の試算で「17兆ドルも投入(P56)」とある。AIG は、巨大だからつぶせないという論理に裏があって、実は、ゴールドマンサックスへカネが流れる仕組みがある。歴代の財務長官を送り出すゴールドマンサックス。このように有力企業に有利に働くからくりがあるのだ。

 アメリカの失業対策を解決するための政策に対する予算は、AIG1社の救済に投じられた額よりも少ないのだ(P96)。グリーン・ニューディール政策が注目されているが、金額からみてバランスよく判断しないとメディアにだまされるいい例だ。

 CIAとアヘン・ヘロイン・ビジネスとの関係も書かれていて(P149以降)、これらを読んでいると、アメリカという国は実にクレージーな国だと思う。アメリカというのは、お節介にもいろいろ自国に気にくわない国にイチャモンを付ける。言論でするならまだしも、CIAをつうじて裏工作を図る。その場合、裏工作であるがゆえに正当な資金を議会を通して得られるわけがない。そこで、麻薬ビジネスの登場だ。例えば、アフガニスタンで今も麻薬の原料が栽培されているが、これを指導したのがCIAだといわれている。95%の上前をはねて工作資金にしている。

 アメリカ各州の財政状態は、カリフォルニア州の破産宣言に見られるようにひどいものだ。連邦政府が税金を湯水のように戦争や大企業救済に使い各州にまわってこない。暴動が起こるかもしれないといわれていて、軍隊が鎮圧するための訓練まで行っている。また、テキサス州のように連邦から独立する動きも出ている。アメリカの連邦憲法には、州が独立できる規定(合衆国憲法第10条)まであるからだ。

本の内容
オバマを操る闇の権力者たち。メディアには絶対に語れない理由がある!"偽りの回復"に騙されるな。独自の情報源を持ち、世界の裏事情に精通している著者が、隠された真実とこれから起こる驚愕の展開を予測する。

目  次
プロローグ 今後一年で百年分の大変化が起こる
第1章 オバマは"大統領役"を演じる役者にすぎない
第2章 破滅を先送りにした"偽りの回復"のカラクリ
第3章 全米で静かに進行している"アメリカ解体"への動き
第4章 なお世界を混乱させ続けている"アメリカの戦争"
第5章 闇の権力者たちが模索する"新しい金融制度"
エピローグ 超エリートたちによる支配を終わらせるために

著者情報
フルフォード,ベンジャミン(Fulford,Benjamin)
1961年カナダ生まれ。80年代に来日。上智大学比較文化学科を経て、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学を卒業。その後再来日し、日経ウィークリー記者、米経済誌「フォーブス」アジア太平洋支局長などを経て、現在はフリーランスジャーナリスト、ノンフィクション作家として活躍中

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■テキサス州の米陸軍基地で銃乱射 12人犠牲 容疑者は軍医
(11/06 08:01、11/06 13:40 更新)
 【ロサンゼルス共同】米南部テキサス州のフォートフッド陸軍基地の施設で5日午後1時半(日本時間6日午前4時半)ごろ、同基地に勤務する陸軍少佐の精神科軍医が銃を乱射、基地当局者によると兵士ら12人が死亡し、31人が負傷した。容疑者は警官などとの銃撃戦で負傷、病院に運ばれた。容体は安定しているという。

 米メディアによると、軍医はニダル・マリク・ハサン容疑者(39)。犯行の動機は不明だが、ハサン容疑者は近くイラクかアフガニスタンに派遣される予定で、派遣に不満を持っていたとの情報や、イラク戦争を支持する他の軍関係者と頻繁に言い争いをしていたとの情報もある。

 AP通信によると、米軍基地内で起きた最悪の乱射事件。軍施設内で多数の兵士らが射殺された事件に衝撃が広がっており、オバマ大統領は「恐ろしい事件に対するすべての疑問に答えを出す」と全容解明を約束。軍や捜査当局は容疑者への事情聴取や周辺捜査を進める。

 米メディアによると、ハサン容疑者は南部バージニア州生まれ。ヨルダン系米国人との報道もある。イスラム系の名前であることから、軍当局などが詳しい身元を調べている。

 記者会見した基地当局者によると、事件は戦地への派遣や帰還後の健康診断などをする施設で起き、順番を待つ兵士らが犠牲となった。イラクやアフガンに派遣される兵士もいたとみられる。

 犯行には2丁の銃が使われ、うち1丁は半自動小銃。軍から支給された銃ではないという。

 AP通信によると、ハサン容疑者は、少なくとも半年前にインターネットのブログに自爆テロなどに関する書き込みをしていたとみられるという。事件との関連は不明。

 フォートフッド基地には約5万人が勤務。オースティンの北約100キロに位置し、米陸軍の第3軍団の司令部があり、イラクやアフガンに兵員を派遣している。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/international/198430_all.html

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