☆作家は、この重大な時に何故発言しないのか?

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 今回の金融危機・経済危機に際して、何か根源的な問いを発している人がいないのかと疑問に思っていたのだけど、やはり根源的な問いを発している人がいました。その人の名前は、辺見庸。私は、病気の後遺症で車椅子にでも乗っているのかと危惧していましたが、ご本人は、自力で歩行しているし、逆にビックリしました。テレビを観ていても、今回の危機を危機として真剣に論じている人はきわめて少ないと感じています。論じても、表面的に経済のこととか雇用のこことかを論じるだけで、マスコミは、根本的なことを論じる機会も作らないし論じる人物もいない。そのような中で、何故作家は発言しないのか? ずっと疑問に思っています。こんな百年に1度起きるか起きないかのすごい時に、将に危機の時代に、作家の想像力・構想力・分析力を発揮して発言してもらいたい。そのような中で、私が目にした唯一の作家・辺見庸が発言していた。(2009/02/01 NHK教育テレビ ETV特集 10:00~11:30PM)

20090202023421.jpg 一言では、論じられない事柄だが、いろいろ示唆に富んだ発言をしていた。その中で、彼は「無意識の荒(すさ)み」ということを発言した。簡単に言ってみれば、作家なり哲学者なり、あるいは、私たち一般の人間でも、こんなすごい危機をみて見ぬふりをしていけるその感性、その鈍感さを指摘している言葉です。今回の危機は、単なる経済的な危機だけでなく、もっと文明そのものをも揺るがしかねない危機であると、少しでも知性がある人なら、うすうす気付いているにもかかわらず、それを、掘り下げて考えようとしない私たちに警鐘を鳴らしている言葉だと、私は、受け止めました。

 今までは、嫌でも「勝者の物語」を聞かされてきたが、今度は、「敗者の物語」を真剣に受け止め聞く時代に突入している、というようなお話もしていましたが、まさしくその通りと思いました。「勝者の物語」は、さんざん聞かされたが、そんなもの薄っぺらなもので、何らかの価値があるとは思えません。「敗者の物語」の方に、真理は埋もれていて価値があるものがある、という気がしています。

20090202023354.jpg作家・辺見庸 しのびよる破局のなかで▽今直面する危機とは...▽秋葉原通り魔事件にみる若者たちの孤絶▽80年前・大恐慌時代の猟奇歌(夢野久作)との奇妙な符合▽現代を読み解く鍵はパンデミック感染爆発▽カミュ著"ペスト"が示す"誠実さ"とは今取り戻すべきは繁栄ではなく人間的な価値▽マチエール▽自覚的な個▽

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